レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ〈LCAT〉を活性化するのはどれか…
レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ〈LCAT〉を活性化するのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ アポAⅠHDLの主要アポ蛋白で、LCATを活性化する最も重要な因子です。欠損するとコレステロールのエステル化が進まず、HDLが成熟できません。
- ⑵ アポB48小腸で作られるキロミクロンの構造蛋白です。食事由来脂質の運搬にかかわりますが、LCATを活性化する作用はありません。
- ⑶ アポCⅠアポCⅠもLCATに対する活性化作用を持つアポ蛋白です。アポAⅠとあわせて活性化因子として押さえておきます。
- ⑷ アポCⅡアポCⅡが活性化するのはリポ蛋白リパーゼです。名称の似ているアポCⅠと混同しやすいため、区別して覚える必要があります。
- ⑸ アポEアポEはレムナント受容体やLDL受容体へのリガンドとして働きます。リポ蛋白の取り込みにかかわる蛋白で、LCATの活性化はしません。
解説
正解はアポAⅠとアポCⅠです。LCATはHDL上でコレステロールをエステル化する酵素で、HDLの主要構成蛋白であるアポAⅠが最も強い活性化因子として働き、アポCⅠにも活性化作用があります。アポ蛋白は単なる構造成分ではなく、それぞれ特定の酵素や受容体に対する調節役を担っている点が重要です。アポB48はキロミクロンの構造蛋白、アポCⅡはリポ蛋白リパーゼの活性化因子、アポEはレムナント受容体などへのリガンドであり、いずれもLCATを活性化する働きは持ちません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成