血清総蛋白の検査で誤っているのはどれか。
血清総蛋白の検査で誤っているのはどれか。
- ⑴ 脱水状態で上昇する。血液が濃縮される脱水状態では血清総蛋白は見かけ上上昇します。記述として正しいので、誤りを問う本問の正答ではありません。
- ⑵ 蛋白質は280 nm に極大吸収を持つ。蛋白質はチロシンやトリプトファンの芳香環により280ナノメートル付近に極大吸収を示します。正しい記述のため正答ではありません。
- ⑶ 座位の基準範囲は6.6~8.1 g/dL である。座位で採血した血清総蛋白の共用基準範囲は6.6から8.1グラムパーデシリットルです。正しい記述なので正答にはなりません。
- ⑷ 血清の屈折率は総蛋白濃度に反比例する。屈折率は蛋白濃度が高いほど大きくなり、両者は正比例します。反比例と述べている点が誤りであり、これが誤りを問う本問の正答です。
- ⑸ ビウレット反応はトリペプチドで起こる。ビウレット反応はペプチド結合が2つ以上、すなわちトリペプチド以上で生じます。正しい記述ですので正答ではありません。
解説
正解は⑷です。血清の屈折率は溶けている蛋白の量が多いほど高くなるため、総蛋白濃度とは正比例します。反比例するという記述が誤りです。屈折率を利用した屈折計法は総蛋白の簡便な推定法として用いられており、この比例関係が前提になっています。他の選択肢はいずれも正しい記述で、脱水による血液濃縮での上昇、芳香族アミノ酸に由来する280ナノメートルの極大吸収、座位における共用基準範囲、ビウレット反応がトリペプチド以上で生じることは、すべて成立します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成