日本臨床化学会〈JSCC〉勧告法で試薬に脱水素酵素が含まれるのはどれか。
日本臨床化学会〈JSCC〉勧告法で試薬に脱水素酵素が含まれるのはどれか。
- ⑴ ALPALP勧告法は4-ニトロフェニルリン酸を基質とし、遊離する4-ニトロフェノールの吸光度を測定します。試薬に脱水素酵素は含まれません。
- ⑵ AMYアミラーゼ勧告法は合成基質から遊離する発色物質を直接測定する方式です。指示反応に脱水素酵素を用いません。
- ⑶ CKCK勧告法はヘキソキナーゼとグルコース6リン酸デヒドロゲナーゼを指示系に用い、生成するNADPHの増加を測定します。この脱水素酵素が試薬に含まれます。
- ⑷ LDLD自体が脱水素酵素なので引っかかりやすい選択肢です。しかし勧告法の試薬は乳酸とNADで構成され、脱水素酵素は試薬側ではなく測定対象の側にあります。
- ⑸ γ-GTγ-GT勧告法はγ-グルタミル-3-カルボキシ-4-ニトロアニリドを基質とし、遊離する発色物質を測定します。脱水素酵素は用いません。
解説
正解はCKです。日本臨床化学会勧告法によるCK測定では、クレアチンリン酸とADPからATPを生成させ、ヘキソキナーゼでグルコース6リン酸に変換したうえで、グルコース6リン酸デヒドロゲナーゼによりNADPHを生成させ、その340ナノメートル付近の吸光度変化を追います。この指示系のグルコース6リン酸デヒドロゲナーゼが脱水素酵素です。ALP、アミラーゼ、γ-GTは合成基質から遊離する発色物質を直接測る方式で脱水素酵素を含みません。LDは測定対象そのものが脱水素酵素であり、試薬成分としてではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成