ビリルビンで誤っているのはどれか。
ビリルビンで誤っているのはどれか。
- ⑴ 遊離型ビリルビンは水に不溶性である。遊離型ビリルビンは水に溶けにくく、血中ではアルブミンに結合して運ばれます。記述として正しいので、誤りを問う本問の正答ではありません。
- ⑵ 非抱合型ビリルビンは細胞毒性を有する。非抱合型ビリルビンは細胞膜を通過しやすく、新生児では核黄疸を起こす細胞毒性を持ちます。記述として正しいため正答ではありません。
- ⑶ ビリルビンは抗酸化物質として機能する。ビリルビンはラジカルを捕捉する抗酸化物質として働くことが知られています。記述として正しいので正答にはなりません。
- ⑷ 間接ビリルビンはジアゾ反応に反応促進剤を必要とする。間接ビリルビンはアルブミンと結合しているためジアゾ試薬と直接反応せず、カフェインや安息香酸ナトリウムなどの反応促進剤を必要とします。正しい記述です。
- ⑸ 抱合型ビリルビンはアルブミンと結合してシャントビリルビンとなる。抱合型ビリルビンとアルブミンの結合体はデルタビリルビンです。シャントビリルビンは無効造血などに由来する早期標識ビリルビンであり、両者を混同させた誤りの記述です。
解説
正解は⑸です。抱合型ビリルビンがアルブミンと共有結合したものはデルタビリルビンと呼ばれ、シャントビリルビンではありません。シャントビリルビンは骨髄での無効造血や肝細胞内のヘム化合物から早期に生成されるビリルビンを指し、成因がまったく異なります。他の選択肢はいずれも記述として正しく、遊離型の水不溶性、非抱合型の細胞毒性、ビリルビンの抗酸化作用、間接ビリルビンの測定に反応促進剤が必要である点はすべて成立します。誤りを問う設問ですので、正しい記述は正答になりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成