心電図(別冊No. 7)を別に示す。心電図所見はどれか。2 つ選べ。
心電図(別冊No. 7)を別に示す。心電図所見はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 洞停止洞停止では洞結節の停止によりP波を含む一拍が完全に脱落します。本例は基線細動を伴う持続的なRR不整であり、間欠的な脱落ではありません。
- ⑵ 心室頻拍心室頻拍は幅の広いQRSが連続して速く出現する状態です。本例のQRS幅の広さは脚ブロックによるもので、頻拍として連続していません。
- ⑶ 心房細動P波が消失して基線が細かく波打ち、RR間隔が絶対不整になっています。これは心房が無秩序に興奮する心房細動の典型的な所見です。
- ⑷ 洞不整脈洞不整脈は呼吸に伴ってRR間隔が緩やかに変動する状態で、P波は保たれます。P波が消失している本例には該当しません。
- ⑸ 完全右脚ブロックQRS幅が0.12秒以上に延長し、V1でrsR型、左側胸部誘導で幅の広いS波を示しています。右脚の伝導が完全に途絶した際の典型的な波形です。
解説
正解は心房細動と完全右脚ブロックです。示された心電図ではP波が消失して基線が細かく揺れ、RR間隔がまったく不規則になっており、これが心房細動の所見です。あわせてQRS幅が0.12秒以上に延長し、V1誘導でrsR型の二峰性QRS、左側胸部誘導で幅の広いS波がみられるため、完全右脚ブロックも合併していると判断できます。RR間隔の不整をきたす不整脈は他にもありますので、P波の有無と基線の性状をあわせて確認しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成