右肋骨弓下走査の超音波像(別冊No. 3)を別に示す。適正な画像調整で正しいのは…
右肋骨弓下走査の超音波像(別冊No. 3)を別に示す。適正な画像調整で正しいのはどれか。
- ⑴ ゲインを高くする。全体の感度が一律に上がるため浅部が明るくなりすぎ、ノイズも増えます。深部の減衰を選択的に補正することはできません。
- ⑵ ゼロシフトを行う。ドプラ波形や心電図の基線位置を移動させる操作であり、Bモード像の輝度調整には用いません。
- ⑶ スラント走査を行う。探触子を傾けて超音波の入射方向を変える走査法であり、描出範囲を変える手技です。輝度の調整ではありません。
- ⑷ ダイナミックレンジを広くする。階調の幅が広がってコントラストが低下し、境界が不明瞭な軟らかい画像になります。減衰の補正にはなりません。
- ⑸ STC〈sensitivity time control〉を調整する。深度に応じて受信感度を変え、深部の減衰による輝度低下を補正する機能です。肋骨弓下走査で横隔膜側の描出を改善する適正な調整です。
解説
正答は⑸です。右肋骨弓下走査では超音波が深部へ進むにつれて減衰するため、横隔膜側の輝度が浅部より低く描出されます。この深さによる輝度差を補正するのが、深度ごとに受信感度を変えるSTCであり、これを調整するのが適正な画像調整です。ゲインを一律に高くすると浅部が明るくなりすぎてノイズも増え、ダイナミックレンジを広げるとコントラストが低下して境界が不明瞭になります。ゼロシフトはドプラや心電図の基線を動かす操作、スラント走査は探触子を傾けて描出方向を変える走査法であり、いずれも輝度の調整ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成