僧帽弁輪運動速度のe’ 波で正しいのはどれか。
僧帽弁輪運動速度のe’ 波で正しいのはどれか。
- ⑴ 左室拡張末期にみられる。e'波は拡張早期の弁輪運動を表します。拡張末期に対応するのはa'波であり、時期の取り違えです。
- ⑵ 心尖部四腔像で計測する。心尖部四腔像で僧帽弁輪の心室中隔側または側壁側にサンプルボリュームを置いて記録します。左室充満圧の推定に用いるE/e'の計測もこの断面で行います。
- ⑶ 連続波ドプラ法を使用する。低速度の組織の動きを記録するため、パルスドプラを用いた組織ドプラ法を使います。連続波ドプラ法は高速の血流計測用です。
- ⑷ 基線より上向きの波形である。弁輪が探触子から遠ざかる方向に動くため、基線より下向きの陰性波として記録されます。上向きではありません。
- ⑸ 僧帽弁輪部の心尖部方向への運動を表す。拡張早期の弁輪の動きは心基部方向、すなわち心尖部から遠ざかる向きです。向きが逆になっています。
解説
正答は⑵です。e'波は組織ドプラ法で僧帽弁輪の運動速度を記録した波形のうち拡張早期の成分で、心尖部四腔像で僧帽弁輪の心室中隔側または側壁側にサンプルボリュームを置いて計測します。拡張早期に弁輪は心基部方向、すなわち探触子から遠ざかる向きに動くため、基線より下向きの陰性波として記録されます。したがって拡張末期にみられるという記述や、心尖部方向への運動を表すという記述、上向きの波形という記述はいずれも誤りです。記録には連続波ドプラ法ではなくパルスドプラを用いた組織ドプラ法が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成