副甲状腺機能低下症で認められるのはどれか。
副甲状腺機能低下症で認められるのはどれか。
- ⑴ 多 尿高カルシウム血症による尿濃縮力の低下で生じる所見で、副甲状腺機能亢進症にみられます。低下症ではありません。
- ⑵ 抑うつ高カルシウム血症に伴う精神症状として副甲状腺機能亢進症でみられる所見です。低下症に特徴的なものではありません。
- ⑶ テタニー低カルシウム血症により神経筋の興奮性が高まって生じる所見で、助産師手位やトルソー徴候、クボステック徴候を伴います。
- ⑷ 尿路結石尿中カルシウム排泄の増加による所見で、副甲状腺機能亢進症にみられます。低下症ではありません。
- ⑸ 病的骨折骨吸収の亢進による線維性骨炎などで生じる所見で、副甲状腺機能亢進症にみられます。低下症ではありません。
解説
正答は⑶です。副甲状腺機能低下症では副甲状腺ホルモンの作用不足により低カルシウム血症をきたし、神経筋の興奮性が高まってテタニーが生じます。手指の助産師手位やトルソー徴候、クボステック徴候、口周囲の感覚異常、けいれんが特徴的です。一方、多尿・尿路結石・病的骨折は高カルシウム血症と骨吸収の亢進によるもので、抑うつなどの精神症状も高カルシウム血症でみられるため、いずれも副甲状腺機能亢進症に特徴的な所見です。低下症と亢進症では血中カルシウムが逆方向に動くことを軸に整理しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成