医療安全で正しいのはどれか。
医療安全で正しいのはどれか。
- ⑴ コミュニケーションは医療事故防止対策となる。医療事故の多くは情報の伝達不足や確認不足から生じるため、声かけや復唱などコミュニケーションの改善はそのまま事故防止対策になります。
- ⑵ インシデントレポートは原因となった個人を同定することが目的である。目的は原因分析とシステムの改善であり、個人の特定や責任追及ではありません。追及を目的にすると報告が出なくなり安全が損なわれます。
- ⑶ 臨床検査関連の業務では、検査後プロセスでのインシデントが一番多い。最も多いのは採血や検体受付、ラベル貼付などの検査前プロセスです。検査後プロセスではありません。
- ⑷ ハインリッヒの法則によれば1 件の重大事故の裏には約10 件のヒヤリ・ハット事例がある。ハインリッヒの法則は1件の重大事故の背後に29件の軽微な事故と300件のヒヤリ・ハットがあるとするもので、約10件ではありません。
- ⑸ 医療現場の事故の大部分はノンテクニカルスキルよりテクニカルスキルの不足が原因で発生する。実際にはコミュニケーションや状況認識、チームワークといったノンテクニカルスキルの不足が大部分の原因とされています。
解説
正答は⑴です。医療事故の多くは情報の伝達不足や確認不足から生じるため、声かけや復唱を含むコミュニケーションの改善は有効な事故防止対策になります。インシデントレポートは個人の責任追及ではなく、原因分析とシステム改善のために集めるものです。臨床検査では採血・検体受付・ラベル貼付といった検査前プロセスのインシデントが最も多く、ハインリッヒの法則では1件の重大事故の背後に29件の軽微な事故と300件のヒヤリ・ハットがあるとされます。事故の大部分はノンテクニカルスキルの不足が原因です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成