生化学検査にEDTA-2 K 採血管を使用した。異常低値を示すのはどれか。
生化学検査にEDTA-2 K 採血管を使用した。異常低値を示すのはどれか。
- ⑴ 鉄鉄イオンがEDTAにキレートされて発色反応に関与できなくなるため、比色法による血清鉄は著明な低値となります。
- ⑵ リ ンEDTAにキレートされる金属イオンではないため、測定値はほとんど影響を受けません。
- ⑶ クロール電極法などで測定される陰イオンで、EDTAのキレート作用による影響を受けません。
- ⑷ グルコース解糖による低下は抗凝固剤の種類とは別の問題で、EDTAそのものが測定値を下げることはありません。
- ⑸ ナトリウムEDTA-2Kで問題になるのはカリウムの偽高値であり、ナトリウムはキレートの影響をほとんど受けません。
解説
正答は⑴です。EDTAは金属イオンをつかんで離さないキレート剤であり、血清鉄の測定では鉄イオンがEDTAに捕えられて発色反応に使えなくなるため、著明な異常低値を示します。同じ理由でカルシウムやマグネシウム、それらを補酵素とするALPやCKも低値となります。またEDTA-2Kはカリウム塩であるため、カリウムが著明な偽高値となる点も重要です。リン・クロール・グルコース・ナトリウムはEDTAによるキレートの影響をほとんど受けないため、異常低値の原因にはなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成