原虫に用いられない染色法はどれか。
原虫に用いられない染色法はどれか。
- ⑴ アクリジンオレンジ染色核酸に結合する蛍光色素で、マラリア原虫など原虫の核を光らせて検出する用途があります。原虫に用いられるので本問の正答ではありません。
- ⑵ 抗酸染色クリプトスポリジウムやサイクロスポラなどのオーシストは抗酸性を示し、抗酸染色で検出されます。原虫に用いられるので正答ではありません。
- ⑶ Giemsa 染色マラリア原虫やトキソプラズマ、トリパノソーマなどの染色に広く用いられる基本の染色法です。原虫に用いられるので正答ではありません。
- ⑷ Gram 染色細菌の細胞壁の性状によって染め分ける細菌用の染色法であり、原虫の核や運動器官を観察する目的では用いられません。
- ⑸ Kohn 染色赤痢アメーバなどの腸管寄生原虫の永久標本を作るための染色法です。原虫に用いられるので正答ではありません。
解説
正答は⑷です。グラム染色は細菌の細胞壁の性状によってグラム陽性・陰性に染め分ける染色法で、細菌の分類と同定に用いられ、原虫の観察には使われません。原虫にはギムザ染色(マラリアやトキソプラズマなど)、コーン染色(赤痢アメーバなどの永久標本)、抗酸染色(クリプトスポリジウムなどのオーシスト)、蛍光色素によるアクリジンオレンジ染色が用いられます。原虫の同定では核や運動器官の形態が決め手になるため、これらの核染色や特殊染色が選ばれる点を押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成