検査項目で負の相関となる組合せはどれか。
検査項目で負の相関となる組合せはどれか。
- ⑴ AST ― ALTどちらも肝細胞に多い酵素で、肝細胞障害では共に上昇します。比の変化は病態を示しますが、相関自体は正です。
- ⑵ ChE ― アルブミンいずれも肝細胞で合成されるため、肝の蛋白合成能が低下すると共に低値となります。正の相関です。
- ⑶ ナトリウム ― クロール血清の主要な陽イオンと陰イオンで、電気的中性を保つために通常は同方向に変動します。正の相関です。
- ⑷ クレアチニン ― 尿素窒素どちらも腎から排泄される老廃物で、腎機能が低下すると共に上昇します。正の相関です。
- ⑸ トリグリセライド ― HDL-コレステロール中性脂肪に富むリポ蛋白が増えるとHDLの代謝が速まって減少するため、トリグリセライドが高いほどHDL-コレステロールは低くなり、負の相関を示します。
解説
正答は⑸です。トリグリセライドが高い状態ではHDL-コレステロールが低くなりやすく、両者は逆方向に動く負の相関を示します。中性脂肪に富むリポ蛋白が増えるとHDLの代謝が速まって減少するためで、メタボリックシンドロームで典型的にみられる組合せです。他の選択肢はいずれも正の相関です。ASTとALTは肝細胞障害で共に上昇し、ChEとアルブミンは肝の蛋白合成能を反映して共に低下し、ナトリウムとクロールは血清電解質として同方向に動き、クレアチニンと尿素窒素は腎機能低下で共に上昇します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成