糖尿病の1 型と2 型の分類に有用な検査項目はどれか。2 つ選べ。
糖尿病の1 型と2 型の分類に有用な検査項目はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 血 糖診断や治療効果の評価には必須の項目ですが、高血糖はどちらの病型でも生じるため、1型か2型かの区別はできません。
- ⑵ HbA1c過去1〜2か月の平均血糖を反映する指標です。コントロール状態は分かりますが、両型で同様に上昇するため分類には使えません。
- ⑶ インスリン1型では膵β細胞の破壊によりインスリン分泌が絶対的に欠乏して低値となり、2型では正常から高値を示します。分泌能の評価がそのまま病型分類につながります。
- ⑷ 抗GAD 抗体グルタミン酸デカルボキシラーゼに対する自己抗体で、自己免疫性1型糖尿病で陽性となる膵島関連自己抗体の代表です。1型の確定に用います。
- ⑸ グリコアルブミン過去約2週間の血糖を反映する指標で、HbA1cより短期の変動をとらえられますが、病型の区別には役立ちません。
解説
正答は⑶と⑷です。1型と2型を分けるのは、インスリン分泌能が保たれているかどうかと、膵島に対する自己免疫があるかどうかの2点です。1型では膵β細胞が破壊されるため血中インスリンやCペプチドが著明な低値となり、自己免疫性の1型ではグルタミン酸デカルボキシラーゼに対する抗GAD抗体などの膵島関連自己抗体が陽性になります。これに対し血糖・HbA1c・グリコアルブミンは高血糖の程度や血糖コントロールを表す指標で、1型でも2型でも同じように高値となるため、病型の判別には使えません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成