生体内に照射された超音波の性質で正しいのはどれか。
生体内に照射された超音波の性質で正しいのはどれか。
- ⑴ 周波数が高いほど指向性が高い。周波数が高いと波長が短くなりビームが細く絞られるため、指向性が高くなり分解能も向上します。
- ⑵ 生体中では横波として伝播する。生体の軟部組織では超音波は縦波として伝わります。横波はほとんど伝わりません。
- ⑶ 筋は肺より超音波の減衰が大きい。空気を多く含む肺の減衰は非常に大きく、筋よりはるかに大きくなります。大小が逆です。
- ⑷ 反射した超音波は周波数が減少する。静止した反射体からの反射では周波数は変わりません。動く対象で周波数が変わるのがドプラ効果です。
- ⑸ 周波数が低いほど超音波の減衰が大きい。減衰は周波数が高いほど大きくなります。低いほど大きいという記述は逆です。
解説
正解は⑴です。超音波の指向性は波長が短いほど鋭くなりますから、周波数が高いほどビームは細く絞られて指向性が高くなり、分解能も上がります。ただし周波数が高いほど減衰も大きくなるため深いところは見えにくく、浅い部位には高い周波数、深い部位には低い周波数の探触子を選ぶという使い分けになります。生体の軟部組織では超音波は縦波として伝わり、横波はほとんど伝わりません。空気を多く含む肺は減衰が非常に大きく筋よりはるかに減衰し、反射しても周波数そのものは変わりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成