不規則抗体同定検査結果(別冊No. 16A)と使用した試薬の抗原表(別冊No. …
不規則抗体同定検査結果(別冊No. 16A)と使用した試薬の抗原表(別冊No. 16B)を別に示す。可能性の高い不規則抗体はどれか。
- ⑴ 抗D抗Dを想定すると、D抗原が陽性でありながら凝集しなかった赤血球の説明がつかないため矛盾します。
- ⑵ 抗C抗Cを想定すると、C抗原が陽性でも凝集しない赤血球が出てしまい、反応結果と一致しません。
- ⑶ 抗EE抗原が陽性の赤血球でのみ凝集し、陰性の赤血球はすべて陰性という対応がとれるため、抗Eと判断できます。
- ⑷ 抗c抗cを想定すると、c抗原が陽性の赤血球で陰性となる結果を説明できないため矛盾します。
- ⑸ 抗ee抗原は多くの人が陽性であり、抗eなら大半の赤血球が凝集するはずで、限られた赤血球のみ陽性という結果と合いません。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。抗原表と反応結果を照らし合わせると、E抗原が陽性のパネル赤血球でのみ凝集がみられ、E抗原が陰性の赤血球はすべて陰性という対応がとれますから、可能性の高い不規則抗体は抗Eと判断できます。不規則抗体の同定は、凝集した赤血球と凝集しなかった赤血球で共通して過不足のある抗原を探し、一つの抗原で結果のすべてが説明できるかを確かめる作業です。抗Dや抗C、抗c、抗eを想定すると、凝集しなかった赤血球にもその抗原が含まれてしまい結果と矛盾しますから、これらは否定されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成