血清の非働化により失活する補体成分はどれか。
血清の非働化により失活する補体成分はどれか。
- ⑴ C1C1は補体成分のうち最も熱に不安定で、56℃30分の非働化で失活します。これにより古典経路の引き金が失われます。
- ⑵ C3C3は非働化の温度にある程度耐えます。反応が進まなくなるのはC1が失活して活性化が始まらないためです。
- ⑶ C4C4は加温にある程度耐える成分です。非働化で直接失活する成分ではありません。
- ⑷ C6C6は比較的熱に安定な成分で、非働化によって選択的に失活する成分ではありません。
- ⑸ D 因子D因子は熱に強い成分として知られており、非働化では失活しません。
解説
正解は⑴です。血清の非働化は56℃で30分ほど加温する操作で、補体成分のうち最も熱に不安定なC1がここで失活します。C2やB因子も熱に弱く、この処理によって古典経路と第二経路のいずれも働かなくなるため、補体が反応に混じって結果を乱すのを防ぐ目的で用いられます。C3とC4は加温にある程度耐えますが、C1が失われた時点で活性化の引き金がなくなるので反応は進みません。C6も比較的熱に安定で、D因子は熱に強い成分として知られています。非働化した血清では総補体価も測れなくなる点に注意が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成