微生物検査において担当医師への緊急連絡を要する検査結果はどれか。2 つ選べ。
微生物検査において担当医師への緊急連絡を要する検査結果はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 鼻腔からMRSA が検出された。鼻腔のMRSAは保菌を示すことが多く、接触予防策の検討は必要ですが緊急連絡を要する結果ではありません。
- ⑵ 糞便から腸管出血性大腸菌が検出された。三類感染症であり溶血性尿毒症症候群や集団感染の危険があるため、ただちに担当医師へ連絡して届出につなげます。
- ⑶ 尿からNeisseria gonorrhoeae が検出された。尿から検出された淋菌は性感染症の診断につながりますが、急速に致死的とはならず緊急連絡を要しません。
- ⑷ 喀痰からMycobacterium avium が検出された。マイコバクテリウム・アビウムは非結核性抗酸菌でヒトからヒトへ感染しないため、緊急連絡を要しません。
- ⑸ 血液からStreptococcus pyogenes が検出された。血液から検出された場合は劇症型溶血性レンサ球菌感染症へ進んで急速に致死的となりうるため、緊急連絡を要します。
解説
正解は⑵と⑸です。腸管出血性大腸菌は感染症法で三類感染症に定められ、溶血性尿毒症症候群を起こす危険があるうえ集団感染につながるため、検出されればただちに担当医師に連絡して届出と感染対策につなげる必要があります。血液からA群β溶血性レンサ球菌が検出された場合も、劇症型溶血性レンサ球菌感染症へ進んで急速に致死的となりうるため緊急の連絡を要します。他の三つは重要な結果ではあっても急を要しません。鼻腔のMRSAは保菌の可能性が高く、性感染症や非結核性抗酸菌症は通常の報告で足ります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成