Cryptococcus neoformans とCryptococcus ga…
Cryptococcus neoformans とCryptococcus gattii の共通の性状はどれか。
- ⑴ 二形成を示す。温度によって酵母形と菌糸形をとる二形成を示すのはヒストプラズマなどの真菌です。クリプトコッカス属は酵母形のみです。
- ⑵ 発芽管を形成する。発芽管を形成するのはカンジダ・アルビカンスで、血清中で短時間に管を伸ばす性質を同定に使います。
- ⑶ 仮性菌糸を形成する。仮性菌糸を作るのはカンジダ属です。クリプトコッカス属は仮性菌糸を形成しません。
- ⑷ ウレアーゼを産生する。クリプトコッカス属はウレアーゼを産生して尿素を分解するため、これが両菌種に共通する性状となります。
- ⑸ 分節型分生子を形成する。分節型分生子を作るのはコクシジオイデスやゲオトリクムなどで、クリプトコッカス属の性状ではありません。
解説
正解は⑷です。クリプトコッカス属はいずれもウレアーゼを産生しますから、クリプトコッカス・ネオフォルマンスとクリプトコッカス・ガッティに共通する性状としてこれが挙げられます。尿素を分解してアンモニアを生じる性質は、ウレアーゼ試験で酵母を同定する際の重要な手がかりです。両者は厚い莢を有する酵母で、墨汁法で莢が透明な輪として観察され、脳髄液の莢抗原検査も診断に用います。二形成や仮性菌糸、発芽管、分節型分生子はいずれも他の真菌の性状で、クリプトコッカス属には認められません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成