蛋白合成阻害作用を有する抗菌薬はどれか。
蛋白合成阻害作用を有する抗菌薬はどれか。
- ⑴ キノロン系キノロン系はDNAジャイレースなどを阻害して核酸の複製を妨げます。蛋白合成の阻害ではありません。
- ⑵ サルファ剤サルファ剤は葉酸の合成経路を妨げる薬で、核酸合成に必要な材料を減らします。蛋白合成阻害ではありません。
- ⑶ カルバペネム系カルバペネム系はβ-ラクタム系で、細胞壁の合成を阻害します。蛋白合成には作用しません。
- ⑷ ホスホマイシン系ホスホマイシン系は細胞壁合成の初期段階を阻害します。蛋白合成の阻害ではありません。
- ⑸ テトラサイクリン系30Sリボソームに結合してアミノアシルtRNAの結合を妨げることで、細菌の蛋白合成を阻害します。
解説
正解は⑸です。テトラサイクリン系抗菌薬は細菌の30Sリボソームに結合してアミノアシルtRNAが結合するのを妨げ、蛋白合成を阻害します。同じく蛋白合成を阻害する薬にはマクロライド系、アミノグリコシド系、クロラムフェニコールがあり、いずれもリボソームに作用します。他の選択肢は作用の仕組みが異なります。キノロン系はDNAの複製に関わる酵素を阻害し、サルファ剤は葉酸の合成を妨げ、カルバペネム系とホスホマイシン系はいずれも細胞壁の合成を阻害することで抗菌作用を示します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成