末梢血検査で赤血球数200 万/μL、ヘモグロビン濃度7.5 g/dL、ヘマトク…
末梢血検査で赤血球数200 万/μL、ヘモグロビン濃度7.5 g/dL、ヘマトクリット値24.0%を認めた。原因の特定に有用な検査項目はどれか。
- ⑴ 鉛鉛はヘム合成を妨げて微小性貧血を起こします。平均赤血球容積が120fLと大きい本例には合いません。
- ⑵ 葉酸平均赤血球容積が120fLと大球性ですから、巨赤血球性貧血の原因となる葉酸の欠乏を確かめる意義があります。
- ⑶ フェリチンフェリチンは鉄の貯蔵量を反映し、微小性貧血である鉄欠乏性貧血の評価に用います。大球性の本例には合いません。
- ⑷ エリスロポエチンエリスロポエチンは腎性貧血の評価に用いる項目です。赤血球が大きくなる機序の説明にはなりません。
- ⑸ セルロプラスミンセルロプラスミンは銅を運ぶ蛋白で、ウィルソン病などの評価に用います。大球性貧血の原因検索には使いません。
解説
正解は⑵です。示された値から平均赤血球容積〈MCV〉を計算すると、ヘマトクリット値24.0%を赤血球数200万で割って120fLとなり、大球性の貧血であることがわかります。大球性貧血の主な原因はビタミンB12と葉酸の欠乏による巨赤血球性貧血ですから、原因の特定には葉酸の測定が有用です。鉛は鉄の利用を妨げて微小性貧血を起こし、フェリチンは鉄欠乏性貧血の評価に使う指標で、いずれも微小性の貧血に対応します。エリスロポエチンは腎性貧血、セルロプラスミンは銅の代謝異常の評価に用いる項目です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成