走査型電子顕微鏡標本の作製工程に含まれないのはどれか。
走査型電子顕微鏡標本の作製工程に含まれないのはどれか。
- ⑴ 超薄切超薄切は内部構造を電子線で透過させる透過型電子顕微鏡の工程です。表面を観察する走査型では行いません。
- ⑵ 金属イオン蒸着金や白金などの金属を蒸着して試料表面に導電性をもたせるのは走査型に必要な工程です。
- ⑶ タンニン酸処理タンニン酸処理は試料の導電性を高めて像を明瞭にするために走査型でも用いられます。
- ⑷ オスミウム酸固定オスミウム酸固定は脂質を固定し導電性も高める工程で、走査型でも後固定として用いられます。
- ⑸ グルタルアルデヒド固定グルタルアルデヒド固定は蛋白質を架橋する前固定で、走査型でも透過型でも行う基本の工程です。
解説
正解は⑴です。超薄切は樹脂に包埋した試料をおよそ100nmの厚さに切る工程で、電子線を透過させて内部構造を見る透過型電子顕微鏡の標本作製に必要な操作です。走査型電子顕微鏡は試料の表面に電子線を走らせて表面の形を立体的に見る装置ですから、内部を切り出す必要がなく、この工程は含まれません。設問の他の四つは走査型でも用いる工程です。グルタルアルデヒドとオスミウム酸による二重固定を行い、タンニン酸で導電性を高める処理を加え、最後に金や白金などの金属イオンを蒸着して表面に導電性をもたせます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成