アスベストばく露と関連する腫瘍はどれか。
アスベストばく露と関連する腫瘍はどれか。
- ⑴ 胃癌胃癌の主な危険因子はヘリコバクター・ピロリの感染と塩分の多い食事です。アスベストとの関連は示されていません。
- ⑵ 肝癌肝癌の主な原因はB型・C型肝炎ウイルスの持続感染やアルコールです。アスベストとの関連はありません。
- ⑶ 乳癌乳癌には女性ホルモンへの曝露や遺伝的要因が関わります。アスベストばく露との関連は示されていません。
- ⑷ 悪性黒色腫悪性黒色腫の主な危険因子は紫外線です。アスベストばく露とは関連しません。
- ⑸ 悪性中皮腫アスベストの吸入は胸膜や腹膜の中皮から生じる悪性中皮腫の確立した原因で、潜伏期間は20年以上と長いのが特徴です。
解説
正解は⑸です。アスベスト〈石綿〉の吸入ばく露は悪性中皮腫の原因として確立しており、胸膜や腹膜、心膜を覆う中皮から腫瘍が生じます。ばく露から発症までの潜伏期間が20年から40年と非常に長いため、過去の職業歴を丁寧に聞き取ることが診断の手がかりになります。肺癌の危険も高めることが知られています。他の選択肢はアスベストとの因果関係が示されていません。胃癌はヘリコバクター・ピロリ、肝癌は肝炎ウイルス、悪性黒色腫は紫外線が主な危険因子で、乳癌は女性ホルモンや遺伝的要因が関わります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成