H-E 染色標本(別冊No. 11)を別に示す。この臓器はどれか。
H-E 染色標本(別冊No. 11)を別に示す。この臓器はどれか。
- ⑴ 気管気管は繊毛をもつ多列円柱上皮で覆われ、壁に軟骨と粘液腺を伴います。角化した重層扁平上皮ではありません。
- ⑵ 食道食道は角化しない重層扁平上皮で覆われ、毛や汗腺などの付属器を伴いません。
- ⑶ 大腸大腸は杯細胞を多く含む単層円柱上皮で、腸腺が規則的に並ぶ像を示します。重層扁平上皮ではありません。
- ⑷ 皮膚角層を伴う重層扁平上皮の下に真皮があり、毛や汗腺などの付属器が認められる構造は皮膚に特有です。
- ⑸ 膀胱膀胱は伸展に応じて厚さが変わる尿路上皮で覆われます。角化や付属器は認められません。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。標本には表面を覆う重層扁平上皮とその表層にある角層が明瞭に見え、その下に膠原線維に富む真皮、さらに毛や汗腺といった付属器が認められますから、この臓器は皮膚と判断できます。角化を伴う重層扁平上皮に付属器が付くという組み合わせは皮膚に特有の構造です。他の臓器は上皮の種類が異なります。気管は繊毛をもつ多列円柱上皮で軟骨を伴い、食道は角化しない重層扁平上皮、大腸は杯細胞を含む単層円柱上皮、膀胱は伸び縮みする尿路上皮で覆われています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成