病理解剖で誤っているのはどれか。
病理解剖で誤っているのはどれか。
- ⑴ 遺体に畏敬の念を持つ。遺体に畏敬の念をもって接することは病理解剖の基本的な姿勢です。正しい記述ですから正答になりません。
- ⑵ 臨床経過の把握は不要である。死因や病変を評価するには臨床経過や検査所見の把握が不可欠です。不要であるという記述が誤りにあたります。
- ⑶ 感染の危険性があることを認識する。結核やウイルス性肝炎などの感染の危険を想定し、防護具を用いて実施します。正しい記述です。
- ⑷ 準備が整うまで遺体は冷蔵庫に保存する。準備が整うまで遺体を冷蔵庫で保存するのは死後変化を抑えるための正しい取り扱いです。
- ⑸ 死後変化を少なくするため速やかに実施する。死後変化が進むと組織の評価が難しくなるため、速やかに実施します。正しい記述です。
解説
正解は⑵です。病理解剖は死因や病変の広がり、治療の効果を明らかにするために行うものですから、臨床経過や検査所見、治療内容をあらかじめ把握しておくことが不可欠で、不要であるという記述は誤りです。設問は誤っているものを選ぶ形式ですので、残る四つは正しい記述であって正答になりません。遺体には常に畏敬の念をもって接し、結核やウイルス性肝炎などの感染の危険を想定して手袋や防護具を用い、準備が整うまでは遺体を冷蔵庫で保存し、死後変化が進む前に速やかに実施します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成