創傷治癒で正しいのはどれか。
創傷治癒で正しいのはどれか。
- ⑴ ケロイドは柔らかい組織である。ケロイドは膠原線維が過剰に増生した硬く盛り上がった組織です。柔らかいという記述は誤りです。
- ⑵ 肉芽組織には毛細血管が乏しい。肉芽組織は新生した毛細血管と線維芽細胞に富む組織です。毛細血管が乏しいという記述は誤りです。
- ⑶ 創傷面が小さいほど瘢痕が形成されやすい。瘢痕は組織の欠損を線維で埋めた結果ですから、創傷面が大きいほど形成されやすくなります。
- ⑷ 二次的治癒では肉芽組織に依存して創傷が修復される。組織の欠損が大きい創では、肉芽組織が欠損を埋めてから線維化して瘢痕となる形で修復されます。これが二次的治癒です。
- ⑸ 一次的治癒は異物や細菌で汚染された創傷の治癒である。一次的治癒は縫合された清潔な創のように縁が合っている場合の治癒です。汚染された創は二次的治癒をたどります。
解説
正解は⑷です。二次的治癒は創の縁が離れていたり組織の欠損が大きかったりする場合の治癒の形で、まず毛細血管と線維芽細胞に富む肉芽組織が欠損を埋め、それが線維化して瘢痕となることで修復されます。これに対し一次的治癒は縫合された清潔な創のように縁がぴったり合っている場合の治癒で、汚染された創の治癒ではありません。ケロイドは膠原線維が過剰に増えた硬く盛り上がった組織で、肉芽組織は毛細血管に富みます。瘢痕が形成されやすいのは創傷面が大きく組織の欠損が多い場合です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成