膵臓の特殊染色(別冊No. 8)を別に示す。染色法はどれか。
膵臓の特殊染色(別冊No. 8)を別に示す。染色法はどれか。
- ⑴ PAM 染色PAM染色は基底膜を黒く染める方法で、主に腎の糸球体病変の観察に用います。内分泌細胞の顆粒は染めません。
- ⑵ Bodian 染色ボディアン染色は神経の軸索を染める方法です。膵の内分泌細胞を染め出す染色ではありません。
- ⑶ Grimelius 染色硝酸銀による銀親和性反応で内分泌細胞の分泌顆粒を黒褐色に染めるため、膵ランゲルハンス島のA細胞が明瞭に描出されます。
- ⑷ Warthin-Starry 染色ワルチン・スターリー染色はスピロヘータやヘリコバクター・ピロリなどの細菌を染める方法です。
- ⑸ Masson-Fontana 染色マッソン・フォンタナ染色はメラニンを染める銀還元性反応で、皮膚の色素性病変の観察に用います。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。グリメリウス染色は硝酸銀を用いる銀親和性反応で、消化管や膵の内分泌細胞がもつ分泌顆粒を黒褐色から黒色に染め出します。膵の標本では、ランゲルハンス島の細胞のうちグルカゴンを産生するA細胞が明瞭に染まり、島の周辺部に分布する様子が観察できます。他の染色法は染める対象が異なります。PAM染色は腎糸球体の基底膜、ボディアン染色は神経の軸索、ワルチン・スターリー染色はスピロヘータやヘリコバクター・ピロリ、マッソン・フォンタナ染色はメラニンを染めるための方法です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成