日本臨床化学会〈JSCC〉勧告法において2 つ以上の酵素反応を利用しているのはど…
日本臨床化学会〈JSCC〉勧告法において2 つ以上の酵素反応を利用しているのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ ALPALPは合成基質のp-ニトロフェニルリン酸を加水分解して生じる発色を直接測るため、補助酵素を用いません。
- ⑵ ASTAST自身の反応に加えてリンゴ酸デヒドロゲナーゼの指示反応と乳酸デヒドロゲナーゼによるピルビン酸消去を用いる、複数の酵素反応からなる系です。
- ⑶ CK生じたATPをヘキソキナーゼとグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼで受け渡す共役系を用いるため、二つの補助酵素が必要です。
- ⑷ γ-GTγ-GTは合成基質からγ-グルタミル基を転移させて生じる発色を直接測るため、補助酵素を用いません。
- ⑸ LDLDは乳酸とピルビン酸の間の反応に伴うNADHの吸光度変化を直接追うため、補助酵素を必要としません。
解説
正解は⑵と⑶です。ASTの勧告法は、アスパラギン酸と2-オキソグルタル酸からオキサロ酢酸を生じるAST自身の反応に、リンゴ酸デヒドロゲナーゼによる指示反応を組み合わせ、さらに共存するピルビン酸を消去するために乳酸デヒドロゲナーゼも用いる、複数の酵素反応から成る系です。CKの勧告法も、生じたATPをヘキソキナーゼとグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼで受け渡す共役系で、二つの補助酵素を使います。一方ALPとγ-GTは合成基質の加水分解による発色を直接測り、LDも乳酸とピルビン酸の間の反応だけを追うため、補助酵素を必要としません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成