重炭酸イオンで正しいのはどれか。
重炭酸イオンで正しいのはどれか。
- ⑴ 腎尿細管で再吸収されない。重炭酸イオンは主に近位尿細管で再吸収されます。再吸収されないという記述は誤りです。
- ⑵ アニオンギャップの計算式に含まれない。アニオンギャップはナトリウム濃度からクロールと重炭酸イオンの濃度を引いて算出するため、計算式に含まれます。
- ⑶ 細胞外液中の陰イオンで最も濃度が高い。細胞外液の陰イオンで最も濃度が高いのはクロールで約100mmol/Lです。重炭酸イオンは約24mmol/Lにとどまります。
- ⑷ 代謝性アルカローシスで血漿濃度が上昇する。酸の喪失や重炭酸イオンの過剰によって生じる代謝性アルカローシスでは、血漿の重炭酸イオン濃度が上昇します。
- ⑸ 動脈血中濃度50 mmol/L は基準範囲内である。動脈血の重炭酸イオンの基準範囲は22〜26mmol/L程度です。50mmol/Lは著しい高値です。
解説
正解は⑷です。代謝性アルカローシスは重炭酸イオンが過剰になる、あるいは酸が失われることで生じる状態ですから、血漿の重炭酸イオン濃度は上昇します。嘔吐による胃酸の喪失や利尿薬の使用が代表的な原因です。重炭酸イオンは主に近位尿細管で再吸収され、酸塩基平衡の調節に関わります。アニオンギャップはナトリウム濃度からクロールと重炭酸イオンの濃度を引いて求めるため計算式に含まれます。細胞外液の陰イオンで最も濃度が高いのはクロールで、動脈血の重炭酸イオンの基準範囲は22〜26mmol/L程度です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成