人体の磁気共鳴画像を得るために対象としている核種はどれか。
人体の磁気共鳴画像を得るために対象としている核種はどれか。
- ⑴ 硫黄硫黄は人体の含有量が少なく、画像化に足る信号を得られないため対象になりません。
- ⑵ 酸素最も多い酸素16は核スピンをもたないため磁気共鳴を示さず、画像化の対象になりません。
- ⑶ 水素水素の原子核は核スピンをもち、水や脂肪として人体に大量に存在するため強い信号が得られ、画像化の対象となります。
- ⑷ 炭素最も多い炭素12は核スピンをもたず、共鳴を示す炭素13は天然の存在比が低いため用いられません。
- ⑸ 窒素窒素は共鳴信号が弱く含有量も限られるため、日常の画像診断の対象にはなりません。
解説
正解は⑶です。人体の磁気共鳴画像は水素の原子核、すなわちプロトンを対象として得られます。水素の原子核は核スピンをもち磁気共鳴を示すうえ、人体の大部分を占める水と脂肪の中に多量に含まれるため、信号が強く画像化に適しています。静磁場の中で歳差運動する水素原子核に共鳴周波数の電磁波を当てて励起し、もとの状態に戻る際に放出される信号を受信して画像を作ります。酸素や炭素、窒素、硫黄の主要な同位体は核スピンをもたないか含有量が少ないため、日常の画像診断では用いられません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成