疾患と超音波所見の組合せで正しいのはどれか。
疾患と超音波所見の組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ 肝血管腫 ― コメット様エコーコメット様エコーは胆嚢腺筋腫症などでみられます。肝血管腫ではカメレオンサインやワックスアンドウェインサインが知られます。
- ⑵ 肝硬変 ― 肝深部エコーの減衰深部エコーの減衰は脂肪肝の所見です。肝硬変では表面の凹凸や内部エコーの粗雑化、辺縁の鈍化がみられます。
- ⑶ 肝細胞癌 ― モザイクパターン腫瘍内部に隔壁や壊死、脂肪化が混じることで内部エコーが区画されて見え、モザイクパターンとなります。
- ⑷ 脂肪肝 ― 肝静脈の拡張脂肪肝では肝静脈が不明瞭になり細く見えます。肝静脈が拡張するのは右心不全などによるうっ血肝です。
- ⑸ 転移性肝癌 ― カメレオンサインカメレオンサインは肝血管腫の所見です。転移性肝癌ではブルズアイサインやクラスターサインが典型です。
解説
正解は⑶です。肝細胞癌では腫瘍の内部に線維性の隔壁や壊死、脂肪化などが混在するため、内部エコーが不均一に区画されて見えるモザイクパターンを呈し、周囲に低エコーの辺縁帯を伴うことも特徴です。他の組合せは対応が入れ替わっています。コメット様エコーは胆嚢腺筋腫症などでみられる所見、肝深部エコーの減衰は脂肪肝の所見であり、脂肪肝では肝静脈は拡張せず不明瞭になります。転移性肝癌ではブルズアイサインやクラスターサインが典型で、カメレオンサインは肝血管腫の所見です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成