脳波(別冊No. 6)を別に示す。所見はどれか。
脳波(別冊No. 6)を別に示す。所見はどれか。
- ⑴ 三相波三相波は陰性・陽性・陰性の三相からなる波で、肝性脳症などの代謝性脳症でみられます。本例の所見とは異なります。
- ⑵ 徐派群発徐波が群をなして出現する所見です。高振幅徐波と多焦点性棘波が無秩序に混じる本例の像とは異なります。
- ⑶ 棘徐波複合棘徐波複合は棘波と徐波が規則的に組み合わさって出る所見で、欠神てんかんの3ヘルツ棘徐波複合が代表です。
- ⑷ ヒプスアリスミア高振幅徐波と多焦点性棘波が無秩序に混じり同期性を欠く所見で、ウエスト症候群に特徴的なヒプスアリスミアです。
- ⑸ トラセアルテルナン交代性脳波は新生児の静睡眠期にみられ、高振幅の群発と低振幅の区間が交互に現れます。本例の持続する無秩序な波形とは異なります。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。ヒプスアリスミアは、高振幅の徐波と多焦点性の棘波が不規則に入り混じり、左右差も同期性もない無秩序な波形が持続するもので、乳児期に発症するウエスト症候群〈点頭てんかん〉に特徴的な脳波所見です。臨床的には短い前屈発作がシリーズを組んで現れ、精神運動発達の遅れを伴います。三相波は肝性脳症などの代謝性脳症、棘徐波複合は欠神てんかんなどの全般てんかんでみられる所見であり、いずれも無秩序で高振幅という本例の特徴とは一致しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成