心周期現象の圧曲線模式図(別冊No. 2)を別に示す。肺動脈圧曲線はどれか。
心周期現象の圧曲線模式図(別冊No. 2)を別に示す。肺動脈圧曲線はどれか。
- ⑴ ①収縮期に右室圧と重なって上昇し、拡張期にはそれより高い位置を保つという肺動脈圧曲線の動きを示していないため、正答になりません。
- ⑵ ②圧の高さと波形の位置が肺動脈圧の範囲と合いません。低圧系にあって拡張期に心室圧から離れる曲線を選ぶ必要があります。
- ⑶ ③肺動脈弁の閉鎖に対応する切れ込みをもち、その後に緩やかに下降するという肺動脈圧曲線の形と一致しません。
- ⑷ ④収縮期に右室圧と重なって上昇し、弁閉鎖の切れ込みを経て拡張期は右室圧より高く保たれる低圧の曲線で、肺動脈圧曲線に一致します。
- ⑸ ⑤収縮期の右室圧との一致と、拡張期に心室圧との間に圧較差ができるという肺動脈圧曲線の条件を満たしていません。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。肺動脈圧曲線は、収縮期には右室圧曲線と重なって上昇し、肺動脈弁が閉じる時点で切れ込みを示したのち、拡張期には右室圧より高い値を保ったまま緩やかに下降するという形をとります。圧の高さは収縮期でおよそ25mmHg、拡張期でおよそ10mmHgと低く、同じ形をとる大動脈圧曲線に比べて振幅がはるかに小さいことが見分ける手がかりです。左心系の圧曲線は収縮期に120mmHg前後まで達しますので、低い圧の帯にあって拡張期に心室圧から離れる曲線が肺動脈圧曲線と判断できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成