肝硬変において血中で増加するのはどれか。
肝硬変において血中で増加するのはどれか。
- ⑴ 血小板数血小板数は脾機能亢進による破壊とトロンボポエチンの産生低下によって減少します。増加はしません。
- ⑵ アルブミンアルブミンは肝での合成が低下するため減少します。浮腫や腹水の原因になります。
- ⑶ γ -グロブリン腸由来の抗原刺激で免疫グロブリンの産生が増え、蛋白分画でγ分画が増加します。アルブミンとの逆転が特徴です。
- ⑷ 総コレステロール総コレステロールは肝での合成とリポ蛋白の産生が低下するため減少します。
- ⑸ コリンエステラーゼコリンエステラーゼは肝で合成される酵素なので低下し、肝の予備能を反映する指標となります。
解説
正解は⑶です。肝硬変では肝細胞の合成能が低下する一方で、門脈側副血行路を通って腸内細菌由来の抗原が全身の循環に入り、これに反応して形質細胞から免疫グロブリンが多く産生されるため、γ-グロブリンが増加します。蛋白分画ではアルブミンが減少してγ分画が増える、いわゆるアルブミンとγ-グロブリンの逆転がみられます。アルブミン、総コレステロール、コリンエステラーゼはいずれも肝で作られるため低下し、脾機能亢進とトロンボポエチンの産生低下によって血小板数も減少します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成