Kinyoun〈キニヨン〉抗酸染色が用いられるのはどれか。
Kinyoun〈キニヨン〉抗酸染色が用いられるのはどれか。
- ⑴ マラリアマラリアは血液塗抹のギムザ染色で赤血球内の輪状体などを観察します。抗酸染色は用いません。
- ⑵ トリパノソーマトリパノソーマは血液塗抹のギムザ染色で錐鞭毛型を観察します。抗酸染色の対象ではありません。
- ⑶ リーシュマニアリーシュマニアは骨髄や皮膚病変の塗抹をギムザ染色し、マクロファージ内の無鞭毛型を観察します。
- ⑷ ミクロフィラリアミクロフィラリアは夜間に採血した血液をギムザ染色して観察します。抗酸染色は使いません。
- ⑸ クリプトスポリジウムクリプトスポリジウムのオーシストは抗酸性を示すため、キニヨン抗酸染色で赤く染めて糞便中から検出します。
解説
正解は⑸です。キニヨン抗酸染色は加温を必要としない冷染法の抗酸染色で、クリプトスポリジウムのオーシストを赤く染め出すために用いられます。オーシストは直径4〜6マイクロメートルと小さく、糞便の通常の観察では見分けにくいため、抗酸性を利用して青緑の背景と対比させて検出します。同じ仲間のサイクロスポラやイソスポラの検出にも使われます。他の選択肢の原虫や幼虫は抗酸性をもたないため、血液や骨髄の塗抹標本をギムザ染色して形態を観察するのが基本となります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成