免疫電気泳動法で正しいのはどれか。
免疫電気泳動法で正しいのはどれか。
- ⑴ 電気浸透現象の影響を受けない。支持体の電荷により緩衝液が移動する電気浸透現象の影響を受けます。影響を受けないという記述は誤りです。
- ⑵ 分子量が大きいほど拡散速度が速い。分子量が大きいほどゲル内での拡散は遅くなります。速くなるという記述は逆です。
- ⑶ 検査の所要時間はおよそ2 時間である。抗原と抗体が拡散して沈降線を形成するまでに1〜2日を要します。2時間では判定できません。
- ⑷ トランスフェリンはβ 領域に泳動される。トランスフェリンはβ領域に泳動される蛋白で、この位置に沈降線を描きます。泳動位置として正しい記述です。
- ⑸ 免疫固定法よりM 蛋白の検出感度が高い。M蛋白の検出は免疫固定法の方が感度が高く、現在の検査ではそちらが主に用いられています。
解説
正解は⑷です。免疫電気泳動法では血清蛋白を電気泳動で分けたのち抗血清と反応させて沈降線をつくります。トランスフェリンはβ領域に泳動される蛋白で、この位置に特徴的な弧を描きます。所要時間は泳動後に抗体と抗原が拡散して沈降線ができるまで1〜2日を要し、2時間では終わりません。また電気浸透現象の影響を受け、分子量が大きいほど拡散は遅くなり、M蛋白の検出感度は免疫固定法の方が優れています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成