偏性細胞内寄生性を有するのはどれか。
偏性細胞内寄生性を有するのはどれか。
- ⑴ Bacteroides fragilis腸内に常在する嫌気性菌で、嫌気培養により人工培地で生育します。細胞内でしか増えない菌ではありません。
- ⑵ Cryptococcus neoformans莢膜をもつ酵母状の真菌で、通常の真菌用培地で培養できます。細胞内寄生性ではありません。
- ⑶ Mycobacterium tuberculosisマクロファージ内でも増えますが、小川培地などの人工培地で培養できます。したがって偏性ではありません。
- ⑷ Mycoplasma pneumoniae細胞壁をもたない細菌ですが、コレステロールを加えた専用培地で培養できます。細胞外で増殖できます。
- ⑸ Orientia tsutsugamushiつつが虫病の原因となるリケッチアの仲間で、生きた細胞の中でしか増殖できません。分離には細胞培養や動物接種が必要です。
解説
正解は⑸です。偏性細胞内寄生性とは、生きた細胞の中でしか増殖できず、人工培地では培養できない性質のことです。つつが虫病の原因となるオリエンチア・ツツガムシはリケッチアの仲間で、この性質をもつため分離には細胞培養や動物接種が必要です。結核菌は細胞内でも増えますが小川培地などの人工培地で培養でき、マイコプラズマも専用の培地で生育します。バクテロイデスは嫌気培養が可能で、クリプトコッカスは真菌であり、いずれも該当しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成