治療薬物モニタリング〈TDM〉が必要なのはどれか。
治療薬物モニタリング〈TDM〉が必要なのはどれか。
- ⑴ アンピシリンペニシリン系で安全域が広く、腎機能に応じた投与量の調整で足ります。血中濃度の測定は通常行いません。
- ⑵ エリスロマイシンマクロライド系で、通常は血中濃度を測らずに使用します。安全域が広いため測定の必要がありません。
- ⑶ セファゾリン第一世代セファロスポリン系で毒性が低く、治療薬物モニタリングの対象ではありません。
- ⑷ バンコマイシン腎障害や聴器障害のおそれがあり、有効域と中毒域が近いため血中濃度を測って投与量を調整します。代表的な対象薬です。
- ⑸ メロペネムカルバペネム系で安全域が広い薬剤です。腎機能に応じた調整で対応でき、濃度測定は通常不要です。
解説
正解は⑷です。治療薬物モニタリングは、有効な濃度と副作用が出る濃度が近く安全域の狭い薬で必要になります。バンコマイシンは腎障害や聴器障害を起こすおそれがあり、一方で濃度が低すぎると効果が得られないため、血中濃度を測って投与量を調整します。同じ理由でアミノグリコシド系も対象です。これに対しペニシリン系、セファロスポリン系、カルバペネム系、マクロライド系は安全域が広く、通常は血中濃度の測定を行いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成