血液細胞数測定の模式図(別冊No. 13)を別に示す。この測定で正しいのはどれか…
血液細胞数測定の模式図(別冊No. 13)を別に示す。この測定で正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 交流電流を用いる。この方法で用いるのは直流電流です。交流を用いるのは細胞内部の性状をみる高周波電流による方法です。
- ⑵ 破砕赤血球と血小板を区別できる。破砕赤血球と血小板は大きさの範囲が重なるため、容積だけを指標とするこの方法では区別できません。偽の血小板増加の原因になります。
- ⑶ パルス電圧は細胞の重量に比例する。パルスの高さは細胞の容積に比例します。重量に比例するのではないため、この記述は誤りです。
- ⑷ 溶血処理した後に白血球を計測する。赤血球は白血球よりはるかに多いため、溶血剤で赤血球を壊してから白血球を計測します。正しい記述です。
- ⑸ 細孔を通過するときの電気抵抗の変化を測定する。細胞が細孔を通過する際に電気抵抗が増える変化をパルスとしてとらえます。これが電気抵抗検出法の原理です。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷と⑸です。示された模式図は電気抵抗検出法の原理で、電解液で希釈した血液を細孔に通し、細胞が通過するたびに生じる電気抵抗の変化をパルスとしてとらえ、その数から細胞数を、大きさから細胞容積を求めます。白血球を数える系では溶血剤で赤血球を壊してから計測します。用いるのは直流電流で、パルスの高さは細胞の重量ではなく容積に比例し、大きさが重なる破砕赤血球と血小板は区別できません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成