発がん性が指摘されているのはどれか。
発がん性が指摘されているのはどれか。
- ⑴ キシレン吸入により頭痛やめまい、皮膚の脱脂といった有害作用がありますが、ヒトに対する発がん性は確立していません。
- ⑵ メタノール体内でギ酸に代謝され、視神経障害や代謝性アシドーシスを起こします。急性毒性が問題であり、発がん性の指摘ではありません。
- ⑶ パラフィン包埋に用いる固形の炭化水素で、精製されたものは毒性が低く、発がん性は問題になりません。
- ⑷ ホルムアルデヒド国際がん研究機関がヒトに対する発がん性があると分類しており、上咽頭癌や白血病との関連が指摘されています。排気設備と保護具が必要です。
- ⑸ エチレンジアミン四酢酸〈EDTA〉金属イオンを取り込むキレート剤で、脱灰や抗凝固に用います。発がん性は指摘されていません。
解説
正解は⑷です。ホルムアルデヒドは国際がん研究機関によりヒトに対して発がん性があると分類されており、上咽頭癌や白血病との関連が指摘されています。病理検査室で最も多く扱う試薬であるため、局所排気装置のある場所で作業し、作業環境測定と保護具の着用が義務づけられています。ほかの選択肢は、神経毒性や視神経障害、粘膜刺激といった有害性はあっても、ヒトに対する発がん性が確立しているとはされていません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成