肝前性黄疸の原因はどれか。
肝前性黄疸の原因はどれか。
- ⑴ 胆管癌胆汁の流れが妨げられて起こる肝後性(閉塞性)黄疸の原因です。直接ビリルビンが優位に上昇します。
- ⑵ 溶血性貧血赤血球の破壊によりビリルビンの産生が肝の処理能力を超えて増えます。間接ビリルビン優位となる肝前性黄疸の代表的な原因です。
- ⑶ 薬剤性肝障害肝細胞の障害や胆汁の排泄障害によって起こる肝性黄疸です。産生が過剰になるわけではありません。
- ⑷ アルコール性肝障害肝細胞の障害による肝性黄疸です。飲酒歴とともにγ-GTなどの上昇を伴い、産生過剰による黄疸とは区別されます。
- ⑸ Dubin-Johnson 症候群肝細胞から胆汁へ抱合ビリルビンを排出する機構の先天的な障害で、肝性黄疸に分類されます。直接ビリルビンが優位です。
解説
正解は⑵です。肝前性黄疸とは、肝臓に届く前の段階でビリルビンが過剰に作られて起こる黄疸で、代表的な原因は赤血球が壊れる溶血性貧血です。この場合は抱合を受けていない間接ビリルビンが優位に増え、尿中ビリルビンは陰性で尿ウロビリノゲンが増加します。これに対し薬剤性やアルコール性の肝障害、デュビン・ジョンソン症候群は肝性、胆管癌による胆道の閉塞は肝後性の黄疸に分類されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成