組織標本作製において脱灰の適温が最も高いのはどれか。
組織標本作製において脱灰の適温が最も高いのはどれか。
- ⑴ 塩酸法強酸で速く脱灰できますが、加温すると組織や核が傷むため室温以下で行います。適温が高い方法ではありません。
- ⑵ 硝酸法脱灰は速い一方で組織への影響が大きく、室温か冷所で短時間行います。加温はしません。
- ⑶ トリクロロ酢酸法酸による脱灰法で、組織を保護するため室温付近で行います。加温を前提とする方法ではありません。
- ⑷ エチレンジアミン四酢酸〈EDTA〉法中性付近で穏やかに作用しますが反応が遅いため、37〜60℃程度に加温して行います。選択肢のなかで適温が最も高い方法です。
- ⑸ プランク・リクロ〈Plank-Rychlo〉法塩酸とギ酸に塩化アルミニウムを加えた液を用いる方法で、冷所や室温で行います。加温すると組織が傷みます。
解説
正解は⑷です。エチレンジアミン四酢酸〈EDTA〉法はカルシウムイオンを取り込んで脱灰する方法で、中性付近で作用するため抗原や核酸が壊れにくい反面、反応が遅いという欠点があります。そこで37〜60℃程度に加温して脱灰を進めるのが一般的で、選択肢のなかで適温が最も高い方法になります。これに対し酸を用いる塩酸法・硝酸法・トリクロロ酢酸法やプランク・リクロ法は、加温すると組織が傷むため室温か冷所で行います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成