肝細胞癌に対して特異性が高いのはどれか。2 つ選べ。
肝細胞癌に対して特異性が高いのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ AFP胎児性の蛋白で、肝細胞癌で高値となる代表的な腫瘍マーカーです。診断や治療効果の判定、再発の監視に用います。
- ⑵ CA15-3乳癌で上昇するマーカーで、主に再発や転移の監視に用います。肝細胞癌に対する特異性はありません。
- ⑶ PIVKA-ⅡビタミンK欠乏状態で生じる異常プロトロンビンで、肝細胞癌の細胞が産生します。AFPと併用して診断精度を高めます。
- ⑷ PSA前立腺に特異的な腫瘍マーカーです。臓器が異なるため、肝細胞癌の指標にはなりません。
- ⑸ SLX肺腺癌や膵癌などで上昇する糖鎖抗原です。肝細胞癌に対する特異性は高くありません。
解説
正解は⑴と⑶です。AFPは胎児期に肝で作られる蛋白で、肝細胞癌の代表的な腫瘍マーカーです。PIVKA-ⅡはビタミンKが不足した状態で作られる異常なプロトロンビンで、肝細胞癌の細胞で産生されるため、AFPと組み合わせて診断や経過観察に用います。残りの3つは、それぞれ乳癌、前立腺癌、肺腺癌や膵癌などで上昇するマーカーであり、肝細胞癌に対する特異性は高くありません。臓器との対応で覚えることが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成