ホルモンで正しいのはどれか。
ホルモンで正しいのはどれか。
- ⑴ TSH はBasedow 病で高値を示す。甲状腺ホルモンが過剰なため負のフィードバックが働き、TSHは抑制されて低値となります。高値とする記述は逆です。
- ⑵ ACTH はCushing 病で低値を示す。クッシング病は下垂体のACTH産生腫瘍が原因なので、ACTHは高値を示します。低値となるのは副腎自体の腫瘍による場合です。
- ⑶ C-ペプチドはインスリノーマで低値を示す。インスリノーマではインスリンが過剰に分泌され、その産生を反映するCペプチドも高値となります。低値とする記述は逆です。
- ⑷ ガストリンはZollinger-Ellison 症候群で高値を示す。ガストリン産生腫瘍によりガストリンが過剰分泌され、胃酸分泌が増えて難治性潰瘍を生じます。血中ガストリンが高値となる点は正しい記述です。
- ⑸ ADH は抗利尿ホルモン不適合分泌症候群〈SIADH〉で低値を示す。血漿浸透圧が低いにもかかわらず抗利尿ホルモンが分泌され続ける病態なので、高値または不適切に抑制されない値となります。
解説
正解は⑷です。ゾリンジャー・エリソン症候群は、膵や十二指腸に生じたガストリン産生腫瘍によってガストリンが過剰に分泌され、胃酸が増えて難治性の潰瘍を繰り返す疾患です。したがって血中ガストリンは高値となります。ほかの選択肢は高値と低値が逆になっており、バセドウ病ではTSHが抑制され、クッシング病ではACTHが高値、インスリノーマではCペプチドが高値、SIADHでは抗利尿ホルモンが不適切に高値を示します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成