蛋白で誤っているのはどれか。
蛋白で誤っているのはどれか。
- ⑴ セルロプラスミンは銅を運搬する。血中の銅の大部分と結合して運搬する蛋白で、正しい記述です。ウィルソン病では低値となります。
- ⑵ フェリチンは肝臓に多く分布している。鉄の貯蔵蛋白で、肝臓や脾臓、骨髄に多く分布します。正しい記述なので、この問の答えにはなりません。
- ⑶ トランスサイレチンはビタミンA の代謝に関与する。レチノール結合蛋白と複合体をつくってビタミンAの運搬に関わります。正しい記述です。
- ⑷ レチノール結合蛋白の血中半減期は約12 時間である。半減期は約12時間と短く、そのため短期の栄養状態の指標として用いられます。正しい記述です。
- ⑸ トランスフェリンは1 分子に約3,000 個の鉄原子を含有する。トランスフェリン1分子が結合する鉄は2原子までです。数千個の鉄を含むのはフェリチンであり、この記述が誤りで正解となります。
解説
正解は⑸です。この問は誤っている記述を選ぶ形式です。トランスフェリンは血中で鉄を運ぶ蛋白ですが、1分子が結合できる鉄は2原子までです。1分子に数千個の鉄を貯蔵できるのは、細胞内の貯蔵蛋白であるフェリチンであり、両者が入れ替わっているためこの記述が誤りになります。残りの記述は、銅の運搬、フェリチンの分布、ビタミンAの運搬への関与、レチノール結合蛋白の短い半減期として、いずれも正しい内容です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成