乳房の超音波像(別冊No. 7)を別に示す。乳腺実質はどれか。
乳房の超音波像(別冊No. 7)を別に示す。乳腺実質はどれか。
- ⑴ ①乳腺実質より浅い側の層です。皮膚とその直下の皮下脂肪は輝度が低く比較的均一で、不均一で高輝度な乳腺実質とは区別できます。
- ⑵ ②皮下脂肪より深く大胸筋より浅い位置にあり、やや高い輝度で内部が不均一な帯状の層として描出されます。これが乳腺実質です。
- ⑶ ③乳腺実質より深い側にある後方の脂肪組織にあたります。輝度が低く境界も直線的で、乳腺実質の不均一な内部構造とは異なります。
- ⑷ ④さらに深部の大胸筋にあたる層です。筋線維に沿った線状の模様を示し、乳腺実質とは輝度も位置も異なります。
- ⑸ ⑤最も深部の肋骨や胸壁側の構造です。肋骨は後方に音響陰影を伴うため、乳腺実質と間違えることはありません。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。乳房の超音波像は、体表から順に皮膚、皮下脂肪、乳腺実質、後方の脂肪組織、大胸筋、肋骨という層構造として描出されます。乳腺実質は皮下脂肪より深く大胸筋より浅い位置にあり、内部に脂肪と線維成分が入り混じるため、やや高い輝度で不均一な帯状の層として見えます。②で示された層がこれに相当します。層の順序を意識して観察することが、病変の存在する層を判断する土台になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成