脳波(別冊No. 5)を別に示す。最も考えられるのはどれか。
脳波(別冊No. 5)を別に示す。最も考えられるのはどれか。
- ⑴ West 症候群乳児期に発症し、高振幅徐波と多焦点性の棘波が無秩序に混じるヒプスアリスミアを示します。周期的で整った放電ではありません。
- ⑵ 欠神てんかん意識消失に一致して3Hzの棘徐波複合が両側同期性に群発します。周期が短く、群発と消退を繰り返す点が異なります。
- ⑶ Creutzfeldt-Jakob 病約1秒周期で左右同期して繰り返す周期性同期性放電は、クロイツフェルト・ヤコブ病に特徴的な所見です。示された脳波に一致します。
- ⑷ ミオクロニーてんかん覚醒直後のミオクローヌスに伴い、4〜6Hzの多棘徐波複合がみられます。周期性同期性放電とは波形と周期が異なります。
- ⑸ Lennox-Gastaut 症候群1.5〜2.5Hzの遅い棘徐波複合が持続的にみられる小児期の症候群です。1秒周期の同期性放電とは区別されます。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。示された脳波では、鋭い波が約1秒ごとに左右同期して規則的に繰り返す周期性同期性放電がみられます。この所見はクロイツフェルト・ヤコブ病に特徴的で、急速に進行する認知症とミオクローヌスを伴う臨床像とあわせて診断の重要な手がかりになります。ほかの選択肢のてんかん症候群では、高振幅徐波が乱れて混じる所見や、3Hzの棘徐波複合、多棘徐波複合、遅い棘徐波複合といった別の型の異常波を示します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成