ニューロンの活動電位の始まりを担うイオンはどれか。
ニューロンの活動電位の始まりを担うイオンはどれか。
- ⑴ Ca²⁺神経終末に流入して伝達物質の放出を引き起こし、心筋の脱分極にも関与します。ニューロンの活動電位の立ち上がりは担いません。
- ⑵ Cl⁻細胞内に流入して過分極を生じ、抑制性の伝達に働くイオンです。活動電位を起こす向きの変化ではありません。
- ⑶ K⁺静止膜電位の形成と、活動電位の後半の再分極を担います。立ち上がりではなく、電位を元へ戻す働きです。
- ⑷ Mg²⁺酵素反応の補助因子などとして働き、一部の受容体を調節します。活動電位を発生させる電流は担いません。
- ⑸ Na⁺閾値を超えると電位依存性ナトリウムチャネルが開き、細胞内へ流入して急峻な脱分極を生じます。これが活動電位の始まりです。
解説
正解は⑸です。ニューロンが刺激を受けて閾値まで脱分極すると、電位依存性ナトリウムチャネルが一斉に開き、細胞外から細胞内へナトリウムイオンが流れ込んで急激な立ち上がりを作ります。これが活動電位の始まりです。続いてナトリウムチャネルが閉じ、カリウムイオンが細胞外へ出ることで再分極が起こります。カルシウムイオンは神経終末での伝達物質の放出に関わり、塩化物イオンは抑制性の反応に関与するなど、役割が分かれています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成