肺拡散能〈DLco〉が低下しないのはどれか。
肺拡散能〈DLco〉が低下しないのはどれか。
- ⑴ 肺気腫肺胞壁が破壊されてガス交換面積が減るため、肺拡散能は低下します。閉塞性障害と拡散障害が併存する代表的な疾患です。
- ⑵ 肺切除後肺の一部を切除すると肺胞と毛細血管の総量が減るため、肺拡散能は低下します。術後の残存機能の評価に用いられます。
- ⑶ 間質性肺炎肺胞壁が線維化して厚くなり、ガスが通りにくくなるため肺拡散能は低下します。早期から低下する鋭敏な指標です。
- ⑷ 気管支喘息気道が狭くなる疾患で、肺胞のガス交換面や毛細血管血流は保たれています。そのため肺拡散能は一般に低下しません。
- ⑸ 肺血栓塞栓症肺毛細血管の血流が途絶えてガス交換に関与する血液量が減るため、肺拡散能は低下します。
解説
正解は⑷です。肺拡散能は、肺胞の表面積と毛細血管の血液量、そして肺胞と血液を隔てる膜の厚さによって決まります。気管支喘息は気道が狭くなる疾患で、肺胞の構造やガス交換面は保たれているため、一般に肺拡散能は低下しません。これに対し肺気腫は肺胞壁の破壊、肺切除後は肺の容積の減少、間質性肺炎は肺胞壁の線維化と肥厚、肺血栓塞栓症は毛細血管血流の減少によって、いずれも肺拡散能が低下します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成