標準12 誘導心電図(別冊No. 2)を別に示す。所見はどれか。
標準12 誘導心電図(別冊No. 2)を別に示す。所見はどれか。
- ⑴ 心房細動基線が不規則に細かく揺れ、RR間隔がまったくそろわないのが特徴です。規則的なのこぎり歯状の波が並ぶ点で区別できます。
- ⑵ 心房粗動毎分約300回の規則的なのこぎり歯状の粗動波と、一定の伝導比による規則的なQRS波がみられるのが心房粗動です。示された波形に一致します。
- ⑶ 上室頻拍幅の狭いQRS波が規則的に続きますが、明瞭なのこぎり歯状の粗動波は認められません。この点で心房粗動と異なります。
- ⑷ 心室細動大小不同の不規則な波が続いてQRS波を判別できず、心停止に等しい状態です。整った波形が並ぶ今回の所見とは異なります。
- ⑸ 心室頻拍幅の広いQRS波が毎分100回以上連続する頻拍です。QRS幅が狭く粗動波を伴う今回の所見とは合いません。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。示された心電図では、基線に規則的でのこぎりの歯のような粗動波が毎分約300回の頻度で連続し、それが一定の割合で心室に伝わって規則的なQRS波が現れています。この所見は心房粗動に特徴的です。心房細動では基線の揺れが不規則でRR間隔もそろわず、上室頻拍では粗動波を伴わない規則的な頻拍となります。心室性の不整脈では幅の広いQRS波が主体になるため、いずれも今回の波形とは一致しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成