カットオフ値が用いられるのはどれか。
カットオフ値が用いられるのはどれか。
- ⑴ AST健常者の分布から求めた基準範囲と比べて評価する酵素です。肝細胞障害の程度をみる指標で、疾患の有無を分ける境界値は設けません。
- ⑵ CEA腫瘍マーカーは疾患のある人とない人を判別する目的で用いるため、感度と特異度を考慮したカットオフ値を設定します。
- ⑶ LD多くの臓器に含まれる酵素で、基準範囲との比較で判断します。単独で疾患の有無を線引きする項目ではありません。
- ⑷ クレアチニン腎機能の指標で、基準範囲との比較や推算糸球体濾過量の算出に用います。カットオフ値で判別する項目ではありません。
- ⑸ ナトリウム電解質は基準範囲との比較で評価し、逸脱が大きければ緊急性を判断します。疾患の判別のための境界値は用いません。
解説
正解は⑵です。カットオフ値とは、疾患のある人とない人を分けるために、感度と特異度を考慮して決めた判別のための境界値です。CEAのような腫瘍マーカーや感染症の抗体検査は、健常者の分布から求めた基準範囲ではなく、疾患の有無を判定する目的でカットオフ値を設定します。一方、AST・LD・クレアチニン・ナトリウムは健常者の測定値の分布から求めた基準範囲で評価する項目です。目的が「判別」か「比較」かで使い分けます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成